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2012年9月 2日 (日)

第三章 黄泉からの帰還 No.58

「それではお前たちに逆に問う!暗頭来れば暗頭に打ち、明頭来れば明頭に打つ。四方八面来れば四方八面に打つ。天空に来れば連架に打つ。どこからも来ない時どうする!」
 白い象が湖に向かい吠えるように言った。
 湖から一斉にもの凄く真っ黒な何かが立ち上り、湖面はますます透明度を増し澄み渡った。
「底に何かが揺らめいている!」
 アサビコは驚き覗き込んだ。
 湖の底に大きな目玉がこちらを見ていた。
 「ありがとう!不穏なものどもは去った。
私に寄生して曇りの中に閉じ込めていたものどもだ!軒先を貸し母屋を取られたとはこのこと。あなた方が来なければ私は恥辱の死を迎えていただろう…。」どこからか声が響いた。
 「元は澄み切った湖であったな。」
 長老が言った。
 「暗い思索は濁りを増し、いつの頃からか無意識の海は濁りの魂の住処になった。私はそれが私の本質だと思い込んでしまったのだ。だが、そんなものが湖の本来であるはずが無い!あなた方のお陰で私は一瞬にして祓われた。」

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