フォト
無料ブログはココログ

« 第三章 黄泉からの帰還 No.58 | トップページ | 第三章 黄泉からの帰還 No.60 »

2012年9月 2日 (日)

第三章 黄泉からの帰還 No.59

「黄泉とは、人が考えていたものとは余程違うものかもしれんな。」
 長老は遠く湖面を見て言った。
 「そうじゃ!無意識でも隠されたものでもない。湖そのものはな…。」
 そう言った白い象の身体の白さは輝きに変わってきた
 「水が光っているよ!」
 アサビコは大発見したように大声で叫んだ。水はみるみる輝きは増してきて、まばゆいばかりの光を放った。水の光は白い象に同化して、象は透明な白金のごとく一層の不思議な輝きをたたえた。
 「おお、これはどうじゃ!ワシの身体が光っておる。身体に重さが感じられん。何かがワシに入ったぞ、こそばゆいかぎりじゃ。  皆、黄泉に渡るにはワシの背に乗ると良い。」象は水面上を浮遊するように歩き始めた。
 「これは、水の精と同化したのだ!このような美しい神秘の象は俺様も初めて見るぞ。」
 なにくわぬ顔で戻ったコントンボリは、感嘆して象の背から辺りを見回した。

« 第三章 黄泉からの帰還 No.58 | トップページ | 第三章 黄泉からの帰還 No.60 »

天頂の惑星外伝 大賢者」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第三章 黄泉からの帰還 No.59:

« 第三章 黄泉からの帰還 No.58 | トップページ | 第三章 黄泉からの帰還 No.60 »