フォト
無料ブログはココログ

« 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.76  | トップページ | 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.78 »

2012年9月29日 (土)

第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.77

No.77

「わしは踊りと精霊について話そう。

はじめに、ボーリという無が在った。そこでボーリは非常に奇妙で複雑な踊りを踊ると無の中から声がしたのだ。それが無の精霊であり、見る事すべてを語る声だった。しかし、その偉大な精霊の事を人間は何も知らない。精霊は自分から現われ、自分を知り、自分から出て行く。人間の知るべきものではない。これが人間が神と呼ぶものだよ。」

メスーゼラはゆっくりと紫煙をくゆらせ、落ち着いてテスラ博士に言った。夜空の冷たい空気がゆるやかに降りおりてきた。

「ああ、私を導く者がいるのか!夜気に空気が流れなんと気持ち良いことか!」

テスラ博士は得心した。一つ所に留まることのないひとつの風が自分を導いてきたことを。ものごころ付くか付かぬかの幼年のある大風の日、見上げていた目の前にハヤブサが叩き付けられるように降ってきたのだ。

« 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.76  | トップページ | 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.78 »

天頂の惑星外伝 大賢者」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.77:

« 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.76  | トップページ | 第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.78 »