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2012年10月 1日 (月)

第五章 ジョロボのザイロフォン世界 No.78

No.78

東欧の鉛色の空にみぞれが落ちて周りに誰もいなかった。その鳥は翼が引きちぎられていたが、その一点の曇りもない目はテスラを直視した。するとその視線に自分の中の何かが変容するのが感じられた。ハヤブサを抱きかかえると自分の小さな腕の中でハヤブサは死んだ…。

およそ茫洋とした海の記憶の中のごとくに漂っていた幼い心は、それからというもの、矢をつがえた弓のように、強くはっきりとした何者かが潜む者となった…。

「私はハヤブサを踊る者か…。物理学者としては、そのまま信じるわけにはいかないが、私を確かに導いている者がいる。それはあの一点の曇りもない視線だがね」

テスラ博士の背後に大きな翼のようなものが広がるのがジョロボには見えた。

テスラ博士の精霊

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