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2012年11月14日 (水)

第六章 五万年紀 No.86

No.86

水汲みの女どもの一人ユマが光を失ったアマナの杖代わりになった。ユマはまだ若いが物静かな女で、ヘッドドレスの下のよく動く白目が褐色の肌にひと際澄んで見え、アマナの声の役目も引き受けていた。

「アマナさまは、次の十四番目の月の晩に死者の国、英霊の扉が開かれると言っておられる…。これは戦で亡くなった戦士がこの世に一夜だけ戻ることができるそうだ。」太くよく通る声でユマが言った。

それを聞いた未亡人達は驚喜した。

その中の、十八歳で夫を亡くした、どこかあどけなさの残る女は、見開いた真剣な瞳でユマに詰め寄った。

「帰らぬまま夢枕にも出ない夫に聞きたい事が有ります。」

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