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2013年2月25日 (月)

第六章 五万年紀 No.90

No.90
女達の亡くなった亭主の一人、冥府から戻った顔の半面が腐乱した男は、「豹も嫌がる男」と言われていた。
左頬に三本の傷が深くある。男は豹の顔のようにも見えた。
「あんた〜!?ああっ、あんたなの?」
まるで魂が抜かれたでく人形のように、男達は無表情でゾロゾロと女達に近づいて来た。
女達は木琴に合わせ、死に物狂いのダンスを始めた。
激しく揺さぶる腰と足の動きが極限に達すると、上半身が安定し、恍惚の表情で全身が地を滑り出した。
バラバラと、皆して木琴を取り囲むように、ダンスは有機的な輪になった。
その輪に近づくにつれ、男達の表情に突然生気が戻ってきた。
まさに冥界の一線を越えたかのように男達も皆踊りだした。
「おお、お前、今帰ったよ。」
「ああ、あんた!」

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